手牌クラッシュ
手に伝わる牌の感触が心地よい。
一人前の麻雀打ちになったような気分だ。
一つのツモにドキドキが重なる。
タンヤオに赤が3つ。超勝負手が舞い降りた。
赤牌の3枚使いはご祝儀ももらえる。
イーシャンテンあたりから、もう自分の麻雀は
全然スタイリッシュではなかったんだ、と思う。
緊張と期待でふわふわしていた。
「おい、牌山を前にだせよ?」
常連の言葉も耳には入らない。
頑張って勝って、結果を出して
この店の麻雀打ちとして認めて欲しかった。
少し歪んだ自分の手牌をなおそうとした時、
いつもならそんなことにはならないのに
手牌13枚が真ん中からぱっくり折れて
信じられない方向に飛び散る。
自分の前の牌山と、河と、対面の河、
ご丁寧にリンシャンの牌山8枚を完全に破壊した。
空気がこおりつく。
あんなにポカポカでワクワクだった赤ドラ牌が
まるで、撃ち殺されたように横たわりこっちをみてる。
あ、あ、やっちまった。
posted by ゆうゆう at 2021-04-13 15:31
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