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踏み込む勇気

今日はハロウィン。


ハロウィンの日にヤーシブにいる。ヤーシブで麻雀を打っている。


こんなことって一生に一度あるかどうか。


思えば貴重な体験だ。


ノーレート雀荘対抗戦。


粛々とした雰囲気の中、打牌を重ねる。


親番。37000近くもっている東場。


日頃であれば、東場は攻める。


攻めて攻めて相手のチャンスを潰し続ける。


他家のチャンス手を潰すことは、自身の加点と同じ。


その結果を踏まえて南場を組み立てる。


だが、今回は時間制限のある「チー厶戦」だ。


間違ってもラスを引くなんてことあってはいけない。


トイメンがピンズチックな仕掛け。


ドラは⑥。ドラ色の仕掛けだ。


親番である自分の13枚は、


3ソウを引いて


①②⑤⑥⑦233356東東東


この14枚。


いつもなら、②→①と払う。


ポンされにくい②から切る。


テンパイではない可能性の高いトイメンの仕掛けにピンズを止める。


本来ならポンでの仕掛けが困難な数牌を先に切って、字牌はそのあと。


テンパイをしていない可能性の高い、トイメンの仕掛けに数牌を止めることは、


この手牌をもらっておいてなんだかもったいない。


ダブル東でドラもある、チョー勝負手だ。


ピンズの下を払って、ソーズ多面待ち!


⑤⑥⑦2333456東東東
こういうリーチを打ちたい。
仕掛けて5800でもよい。いつもなら、そうしてる。
なのに、ふといつもと異なる思考に支配される。
もしピンズを仕掛けられて
親かぶりしたならどうしよう。という思考。
自分の我慢が足りないことで
チームに迷惑をかけてしまったなら
取り返しのつかないことになる、という恐怖。
この麻雀は「みんなの麻雀」。
いつも以上の我慢が必要なはずなんだ。きっと。
2ソウを外して、③引き
②引き、①引きを待つ。

①②⑤⑥⑦33356東東東
不本意でも、安全なところで戦うんだ。
前に出る決断を保留する。
上家からリーチがかかる。
助かった。
内心そう思ってしまった。
点棒横移動。
安全に。自分のチームの失点がないこと、が一番。
みんなの点棒を守るんだ。


ツモ④
①②④⑤⑥⑦33356東東東
ピンズだ、ピンズを外すのだ。
①ピンなら、リーチ者に押せる。今なら切れる。
これまでもそうしてきたじゃないか?
この30年、打ち出してきた牌だ。
 
いつもの自分の声がきこえる。
この①までは打ち出してOk.それを
トイメンが仕掛けるならば、それこそ
ドラ色染め手とリーチ者との一騎打ちの横移動で
それでよいではないか?
けれど、安全に打てる道が
目の前にある。東を、打てば
親かぶり以外は全くのノーリスク。
リーチ者もトイメンの染め手の仕掛けもMAX8000点だろう。
親かぶりなら、4000点。
横移動を考えると東を抜いてよい。
①②④⑤⑥⑦33356東東東
東場の親番で、ここから打東?
オカルトだけれど、自分にとって東は、要の牌。
自分の麻雀人生において、大切な節目にはいつも東がいる。
ダブル東に手をかけて、
なんだか、取り返しのつかないことをしてしまった気がした。
次巡③ツモ。そのあと、4ソウツモ。
6000オールを捨ててしまっている。
さらに、トイメンがそのあと仕掛けて2枚手出し。
「しまった、清一色だ!」
けれど、ダブル東を抜いてしまった自分に
その清一色を止める術はない。
結果、倍満親かぶり。
チーム戦。
個人競技が団体競技になる、とはどこかで耳にしたフレーズ。
かつて経験したことのないプレッシャー。
結果、
チームに迷惑をかけることが怖くて
テンパっていない相手にひよって
リーチ者を捌くこともなく、
振り込むことを、怖がり親かぶりしただけ。
結果は3着。
サイテーだ。
果たすべき責務を見失う。
こんな、麻雀を打つために、ここに座っている訳じゃないだろう。
問題は、理屈で牌を止めたのではなく
怖くて牌を、止めてしまっていること。
心の弱さ。
自分の心の弱さで、打牌を
歪めるなど、あってはいけないことだ。
自己保身や、自己肯定の為の打牌選択は
結果としてろくなことにならない。
3着で終わった初戦。
激しい怒りが込み上げる。
何をやってるんだオレは。
果たすべき責務は、やるべきことは
チームに迷惑をかけないことなんかじゃない。
勝つことだ。
勝つことを目指して、ひるまず切り込んで
チームメイトが納得してもらえる内容の麻雀を打つことだ。
自分に吹いていた風は、チームメイトの誰かに吹いていたかも知れない風。
トップを取れていたかも知れない半荘。
こんな風に3着になるのなら、押すべきところをちゃんと押して
ラスを引いたほうがまだマシなのではないか?
自分がトップを取れば、チームメイトが楽になる。
自分がラスを引いたなら、申訳ないと自分を自分で咎めえばよい。
言い訳や保身を理由にこぼした麻雀であれば、
その結果について、申訳ない、と思うことすらできない。
大切なのは、意思だ。
つまらない理屈や保身は捨てて、
持てる力を全て攻撃力に極ぶりして
被弾しながらでも押すべきところは押す!
残りの3回の半荘は全てトップを取る!
 
そういう気概が大切だ。
ここで、結果が出せないのであれば、
所詮その程度だ、ということとだ。




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ハロウィンへっぽこ大戦

よい、天気だ。


実によい天気。


抜けるような青空、オバQ線にのり


麻雀のハナシをしながら渋谷に向かう。


ノーレート雀荘の対抗戦。


「まぁじゃんよつば」さんから、


これに参加する機会をもらった。


費用から何から何まで、整えてもらって


至につくセリ、保護者付きでの参加。


ヨツバーズとして、楽しい麻雀ってやつを


まんきつして、結果を出す。


みなさんの期待を背負ってる訳だから、


万が一にも、敗退なんて


そういうのはやってない。


こういう大会って瞬間風速だから


4人の仲間のうち、誰かが


吹き上がればよい。


吹かなきゃ吹かせればよい。



へっぽこ麻雀初段のわたしは、


最近もっぱらエンジョイ勢。


コロのナの影響のもと、サークル活動は自粛中。


ガチな麻雀や勉強会はずいぶんご無沙汰。


知らないひとと打つことそのことも


ずいぶん久しぶりのことだ。


ポカポカ気分で、ヤーシブに着き


めちゃめちゃ迷子になりながら


タクシーで「オクタゴンさん」へ。


街はマジカルハロウィン。


コスプレのみなさんを横目に


エレベーターにのりこむ。


アンバサダーをされてるタカハル氏の


小粋な挨拶のあと大会が始まる。



「賭けない麻雀」なんて、何がおもしろいの?


真剣勝負にノーレートって意味不明!


負けて払うことが嫌なら麻雀打つなよな!。


これまでの時間で、散々ディスられ続けてきた


ノーレート麻雀。(個人的な所感です)


だけど、幾星霜、令和の時代。


「麻雀は賭けなくても楽しい」


このことが当たり前なひとたちが


こんなにたくさんいる。


「麻雀の正しい魅力」を、


理解しているひとたちが


こんなにたくさんいる。


麻雀が高潔な「対人頭脳ゲーム」であること。


このことが認知され「博打ではない麻雀」


これが、ようやく時代のスタンダードに


なりつつあるのだ、と思う。


万感の想いに浸るイトマもなく


卓組みが決まり対局がはじまる。


あれ?


なんか、予想してたのと違う雰囲気。


へっぽこ麻雀全開で戦うつもりだった


わたしは、ものものしい空気に気後れする。


これ、ガチなやつじゃないすか?


空気がどうあれ、打つ麻雀が変わることは


ないはずだけれど、ビミョーに深度が変わる。


最初から、負けるつもりなんて


1ミクロンもないけれど、


これは、よっぽど気合を入れないと


勝ち抜けないだろうな、と感じた。


「打てるひとオーラ」が、


会場を包んでいる。


そうだよな。


当たり前のこと。


ノーレート、ということは


お金で責任が取れない、ということ。


店の期待を一心に背負っている


本当に冗談でも疎かにできない


そうだ。重い対局だ。


へっぽこ麻雀の有段者であることを忘れ


対局に全集中をする。


「ここで結果が出せなければ


所詮その程度だ、ということ。


これまでも、これからも。」


絶対負けるわけにはいかない。







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