鳴けない麻雀ウッテキター!
最先端の麻雀は「鳴き麻雀」。
役牌のバックですら、スゲエ!と思われる良い時代になった。
「何でもかんでもよく鳴きますね!」
そう言われたとしても
「 鳴かざるをえない牌がでてきますからねえ。」
と平気で返せる、そんな時代となっている。
だが、昔は違ったんですわ。
鳴くこと=他人の力を借りること=情けない。
自分の力で「たてて」こそ麻雀。
そういうふうに、みんな思っていた。
「喰いタンアリ?なんじゃ、その軟弱なルールは?」
と一蹴されていたくらいだから。
フリーとかに行っても、そこは変わらずひどい。
チー!
「あ~ん?にいちゃん、わしの牌が欲しいんかい?
もういっぺん行ってみいや?」
とよたられたり、
バックで和了すると
「なんや、にいちゃん。それは麻雀か?
今度やったら、殺すぞ!」
とか、本当に言われたりする九州北部の雀荘。
だから、仕掛けて文句を言われないように
仕掛けて手役が高くなるように勉強もしてきた。
リーチと、鳴くべき牌が被った時なんて最悪だ。
「なんや、にいちゃん、一発消しかい?
オリたら殺すぞ!」
とか、冗談なんだろうけれど、冗談とは思えない迫力でよたられる。
お店全体も、鳴く=いけない、ださいこと、みたいな
感覚でいたので、
「あ~あ、そんなに鳴いちゃって」
とかは、よく言われていた。
そういうやからは、ダマの1000点とかも
「なんや、その和了は?腰の抜けた麻雀やのう。
そんなに小銭が欲しいんか?あ~ん?」
とか言われるし、
愚形のリーチも
「なんや、そのクソみたいな待ちは?
こらえ性がないのう!」
とディスられる。
そんな時代だったんだよ、本当に。
ダマなら最低マンガン。
リーチなら、ピンフかタンヤオか役牌か、
そういう役が複合してないとダメ。
そして、待ちが両面であることも必須。
字牌の一哭きも、こすい、と罵られる。
麻雀のスタイルって、本当に時代に影響を受けて右へ倣え、だと思う。
そういう昭和の麻雀も嫌いではないけれど
それしかない世界はやっぱりつまらない。
どんな時でも、自分のスタイルで打ちたいものだ。
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