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サンマやろうぜ! [雑記]



「さんまやろうぜ!」


さんま、というのは


きっと三人で打つ麻雀のこと。


知ってる。


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麻雀は4人で打つものだけれど


4人揃わないときもあるから、


じゃあ、3人で打つか!


となって生まれたルールだ、と思うんだ。


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昔のおはなし。


学生の多いフリー雀荘。


7卓設置のお店だったのだけど


いつも盛況で、みんな麻雀大好きだったから、


いろいろなこと試していた。(フリーなのに)


鳥打ち、とか、ぽんりーとか。


大学は夏休み。膨大な自由な時間を満喫していた。


好きなだけ眠り、夜のトバリがしっかり降りてから


のそのそと、その雀ソウ、サークルに出かける。


パチスロと麻雀専用の財布を持って


ふわふわとした気持ちで、車を走らせる。


10,000円持っていけば、朝まで遊べる。


当時は10,000円あれば、


だいたいなんとかなっていたイメージがあるなあ。


薄暗い階段をあがって4階。


ドアを開く。たばこの煙と牌の音に包まれる。


3卓立っていて


店の入口のわきのソファーには


すでに酔いつぶれた友人が一升瓶を抱えて夢の中。


金髪のメンバーさんがひとり、オイマワシをしている。


「あと一人くれば、打てるのになあ。」


①現在打っているお客にラス半が入れば、打てる。


→この時間まで打ってるってことは、割と朝までコース。


②このソファーで一升瓶を抱いて夢心地な友人が


とつぜん目を覚まして、もうひとり麻雀打てるひとを呼んでくれる。


→完全にべろんべろんだから、無理っぽい。


③あのドアを開けて二人組の客が入店してくる。


→この時間からふたり、はきびしいかなあ。


このままでは、打ちたいけど、打てないまま、時間を空費する可能性大。


無限の夏休みを持つ自分にとっては、まあ、そこは問題ないのだけれど。


店のソファーに腰かけていると、


「いやあ、あと一人来ないっすかねえ?」


卓のお世話がひと段落した友人の金髪に店員さんが、となりに座る。


煙草をくゆらせながら、くだらない話を重ねる。


「やっぱ、麻雀は三色ですよ!


あの美しい姿。三色しか和了したくないですね!


麻雀牌が20枚あったなら、ダブル三色とか、狙いますね!」


金髪でカラオケの得意な友人は、(Xのエンドレスレインが十八番)


目を閉じて大切なものを確認するように、


なんだかおかしなことを感慨深くつぶやく。


そうか、でもそれじゃあ、イーぺーコ?


いやリャーペーコー?サンぺーこー?十トイツ?


ぼんやり考えていると、


店のドアが開き、精悍な顔たちの青年が入店してきた。





posted by ゆうゆう at nice!(0)  コメント(0) 

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