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私の最高の友達 [雑記]

目を閉じて、振り返る。


目を閉じるときは


大体振り返っている。


すげえ、かっちょよく打てた半荘とか、


大三元和了したイカス局とか、


そういうものを思い出すかな、と思った。


でもね。違うの。


いっしょに打った人の笑顔ばかりが思い出される。


不思議。


今年一年に限らず


20年前とか、10年前とか、時空を超えて

思い出すのは、麻雀の世界に魅了された


仲間のキラキラした表情ばかりだ。


「なんで、そんなこと言うの?」


「どうして優しくなれないの?」


「あんなこと、言わなければよかった。」


「麻雀よりも大事なこと、あるでしょ?」


たくさんの哀しい記憶を超えてなお


瞼の下に浮かぶのは


どうしてだろう


みなの楽しそうな顔ばかりだ。


ドアを開けて、わくわくした表情で


はいってくる。


嬉しそうに裏ドラをめくる。


本当に、忘れることができない、素敵な表情。


みんな、麻雀に魅了されていた。


うまく、紡げなかった道も多い。


けれど、そういうことをないまぜにして、


なお、「楽しかったな」と思う。


「よかったな」と思う。


意味があったかどうか、は別にして


少なくとも、自分にとっては


自分の麻雀の内容よりも、


同卓者との時間のほうが、


とても価値があった、ということ。


これもひとつの答えなのだな、と思う。


意外だけれど、


人間嫌いな自分が、麻雀のおかげで


他人をほんの少しでも好きになれた、ということ。


悪くないな、と思うのだ。


損得が紡ぐ友情。


同じ環境が紡ぐ友情。


では、なく。


ただ、そこにある情景を見つめること。


寄り添うことで生まれる感情。


そういう不思議なものが、


麻雀には、間違いなく存在する。


それは、悪くはない。



posted by ゆうゆう at nice!(0)  コメント(0) 

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